イソフラボンって何だ?

05年11月『今日の一言』より記述


最近 メディアによく登場するイソフラボン。


大豆ブームとも見てとれる。みのもんたさんの功績か(笑)実際、検索サイトでも いくつもHITする。まぁ、見事にイソフラボンは凄い!良い!ってのばかり。


さて 大豆は日本人にとっては切っても切れない間柄。
お豆の料理から始まって豆腐や納豆。そして大事なのが、味噌・醤油って所。日本人は 古来から大豆を沢山摂ってきた民族。まさに日本の食文化を支えてきたって言っても過言では無い。


で そこで最近急に話題の、大豆イソフラボン。イソフラボンは植物ホルモンです。女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることで、注目されているらしい。効果のほどはというと 更年期障害に良いとか、ガンに効果があるとか 骨を守ってくれるとか。動脈硬化に効くとか・・etcその他諸々。


一般的に更年期になると女性ホルモンが減少し、様々な症状を引き起こすといわれています。


だからといって不足した分を簡単に補えば良いと言う方程式は、誉めたモノではない。


もちろんヒトの体内は、非常に微妙なホルモンバランスが保たれているので ホルモンの過剰摂取によってバランスが変化し、生殖系への影響があっても不思議では無い。


ほら みなさんが毛嫌いする『環境ホルモン』
ポリ塩化ビフェニールやDDT・ダイオキシン・界面活性剤の成分であるノニルフェノールなんかと殆ど変わらず、植物ホルモンも場合によっては 悪影響をぼす事は実証済み。


実は イソフラボンもそんな仲間と同義なんざます。


どぅも からだに良いという情報(良いと言われる面)だけが、一人歩きして 悪い面は見事に顔を隠す。


何事も、メリットとデメリット、両面があることを忘れてはいけません。


現代人は からだにとって良いと思われるモノを インスタントに得ようとする癖がついてしまったのかもしれません。


その典型的なものが「健康食品」や「サプリメント」


自然観から鑑みると 抽出された特定の物質は、けっして単体では自然界には存在しないものばかり。もちろんイソフラボンも例外では無い。


本来錠剤やエキスから摂る物ではなく、普段の食事の中から普通に摂り入れるべきものなのです。


やはり食の基本は 何でも少量ずつ 良く噛み食する。って事に尽きるのだろう。ちょっとの毒でも 薬に変わる事はあるし、結構な安全でも 毒に変わる事も多々あるって事。


そうそう それと食には【旬】がある。


例えば イソフラボン繋がりで『納豆』今では一年中出回ってる納豆にも旬があるのです。実は納豆の旬は寒くなってから。


納豆と言えば藁が必要。藁は、米の収穫の副産物。大豆の収穫も秋。かつての日本では この両者によって納豆が存在していた訳です。


ついでに、気温が上がると納豆菌の力が弱まって、糸ひきがわるくなってしまう傾向があるとの事。
冷蔵庫なんか存在しない中で、夏に納豆ってのはやっぱり考えられない。って訳で、やっぱり夏の摂取源は冷や奴か・・う〜ん確かに日本。


はい。イソフラボンは別に薬でも 何にでも効く救世主でもありません。


『食は旬』『必要な栄養は 毎日の食生活から』これ健康への第一歩。


へんてこな 報道に踊らされないでね。

 

=その後=

食品安全委員会新開発食品専門調査会は「大豆イソフラボン」について厚生労働省の特定保健用食品(特保)として日常の食事とは別に
摂取する場合は1日の摂取量を 30ミリc程度に抑えるべきだとする評価書案を大筋でまとめました。

ようやくだけど・・やっぱりね。うん。

けど、上記の通り あくまで取りすぎに注意って事ですから(^-^;
こんなことで風評被害が出なきゃ良いけど。